【やり場のない悲しみと怒りの20題】
壊したって、幸福になれないと知った
暴かれた正体は、あまりに陳腐で矮小で
大好きだった人が、大嫌いになった日から
見ない振りをしても、痛みは増すばかりで
泣き崩れる私を見て、あなたは笑ってた?
断ち切りたいのに、優しい顔が近づく
掻き消しても、脳裏に蘇る残像
夢の中さえ、蝕む毒に苦しんでいた
自分も他人も、誤魔化し続ける二枚舌
笑顔の思い出も、偽りに染まっていくの
無垢を装う邪悪を、弱者になりきり拒絶した
許された気になって、私の前に現れる愚者たち
突きつけて貫いた言葉で、自分自身も傷だらけ
罪悪感が無いあなたが、何より恐ろしい
永遠に消えない炎を、胸の奥に隠して
与えられたのは、一生治らない傷
悲しみは溢れ、怒りに変わる
飛び立つの、あなたのいない楽園へ
さよなら、この言葉だけを繰り返した
この独白が、誰かの糧になることを願う