【哀しい異質物の10題】
私に感情が無いと信じているなら、それは誤解です。
私の心は泣きます、笑います。けれど私の表情は、凍りついたままなのです。
哀しくて哀しくてたまらないから、私はそれを絵に変えました。
あれが私の好きだった星です。
目を隠す仕草は、まるで別の世界へと消える準備のようでした。
夢を見ていたのです。今この場所で、夢を見ようと試みたのです。
もうこの歌を私に歌わせないで。
生物の反対側、星をつくる物質を糧として、私の存在は出現しました。
あなたの痛みが分からない。それが、悔しい。
雨が降っています、雨が降っています。もうずっと私の心に晴れは来ません。