後悔が続く10題

 

ここに君がいてくれれば、こんな哀しいことしないですんだ、なんて、

死なないで、私がそこにいくまで、元気でいてって、言ったのに、

だけどあのとき拒絶していたら、こんな歪んだ関係にはならなかったはずで、

壊して、崩して、全部おしまいにしたはずなのに、どうして、今も、

好きのその先が怖くてたまらなかったから、君の手を振り払って、逃げて、逃げて、

どうやれば大切にできたんだろう、この指が、この声が、君の心をいつの間にか削っていて、

つながっていたかった、ひとりが嫌だった、この手を離したらもうこれっきりな気がした、だから、

愛が零れてしまったから、もう掬えない、君の細い手じゃ、何にも救えないって、

いつか許される日が来るなら、私の命を捧げて、神様にお礼を言うの、いつか、きっと、

そんな日は来ないと分かっているのに、時間を見つけてはそこへ、どうやったら、君のところへ、、、