はじめから決まっていたおしまいの20題

【はじめから決まっていたおしまいの20題】


君の指に光るものが、僕を責めるから

できるだけ遠くに別れを予定して

引き金を引いたのはあなた、貫かれた私はただ落ちるだけ

知りたくないことばかり念入りに教えてくれるね

あなたが私を憎むほど、私の愛は深まっていく

与えられて、満たされて、返すこともできないまま

いずれは骨になる、君も僕もあの人も

綺麗な思い出になんてしたくなかったのに

生ぬるい幸福が、彼の才能を殺した

あなたが紡いだYESの分だけ、私は世界にNOを吐く

君が怖いのは、誰かに抱きしめてもらったことがないから

ねぇ、私の鍵を返して

なぜ君は笑っていたんだろう、涙さえ浮かべて

真実だと言ってほしかった

何か、大切な何かのために去ったのだと信じたい

どうか、変わらないでいて (変わり果てた私は願った)

君を幸せにするのが、僕じゃないなんて (分かっていたよ)

光射す庭の林檎に、手を伸ばしてみたかった

けれどきっとまた君を呼ぶだろう

いつかの純情を弔う日に

 
 
 
 

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